ymさまのNZ「思いがけない旅」第二部「モルドールからウェリントンへ」 ― 2013/09/11 05:30
ニュージーランドの5日間:思いがけない旅 第二部
モルドールからウェリントンへ
ホビット村を後にして、あちこち観光をしてから夕方、Tongariro国立公園へ向かいました。
モルドールのシーンを撮影したところです。遠くからでもいいから、滅びの山を眺めたく、公園内の古いホテルへ泊まることにしていたのですが、ホテルへ向かうとき、異変が。
3人とも疲れていたのか、猛スピードで暗い高速道路を走っていたにもかかわらず、走っても、走っても、目的地に着かないのです。
2,3時間のドライブが8時間くらいの長さに感じられ、とても不思議でした。
途中、ガソリン・スタンドに寄ったら、そこのおじさんは「明日は雪で山の道路は不通になるかもしれない」というので、急に寒さが不気味なものに感じられ、ホテルへと急ぎました。
やっとGPSが「後18分で到着する」と示し、少々ホッとしたのですが、15分くらい経ったと思った時に、後ろの座席から私が、「あと何分?」と尋ねると、「あと15分だって・・・」と悲痛な声で友人が返事をしました。
最後の最後まで時間の感覚がおかしくなっていたモルドール入りでした。サウロンの呪いかしら、とホテルについてから笑ったのですが、街灯もなく、対向車もほとんどなく、真っ暗な不気味なドライブの最中、3人とも黙ってモルドールを彷徨ったフロドとサムに思いを馳せていたのでした。
翌朝、視界ゼロの深い霧と激しい雨に見舞われました。ホテルのフロントに寄ってみると、山の半分が悪天候で閉鎖されたことを知り、早々とモルドールを去ることを決めました。滅びの山を見ることができず、とても残念でしたが、また今度、ということに。
この2日目はウェリントンへ移動する途中、Ian Brodie著のThe Lord of the Rings
Location Guidebook(Auckland到着直後、本屋さんで購入)をたよりに、いくつかのロケ地を探してみました。見つからなかったところや行ってもあまり見るものもないようなところもあったのですが、見つけたところは、それなりに感動的な場所でした。
最初に訪れたのは、Rangitikei渓谷でした。普通の小さな橋の上からはるか下に見える川は、映画ではアンドゥインの大河でした。目印もなく、車を停めるところもなく(橋を渡ったところの路肩に停めてみた)、本当にここでいいのかな、と思いつつも、はるか下に見える川と渓谷の絶景に感動しました。
その次に訪れたWaitarere Forestはトロルの棲む森やオスギリアスの森のロケ地でした。車で入れないので、門のところに車を停め、ややぬかるんでいる道を少し進んでみると、それらしい林がありました。
滅びの山ではなかったのですが、ここから遠くに大きな山が見えたので、Mt. Doom滅びの山に見立てて写真を撮ってみました。モルドールからの脱出でホッとしていたところです。
ymさまのNZ「思いがけない旅」第一部「ホビット村へ」その2 ― 2013/09/10 05:42
広そうに見えますが、サッサッとと歩けば、ホビット村のセットは1周10-15分で歩けるコンパクトなところでした。
袋小路屋敷の上に生えている大きな木は本物ではなく、わざわざ作ったとのこと。
本物のように見せるために、台湾製の造花の木の葉をひとつひとつ取り付けたそうです。私たちが見たときにはやや禿げていましたが。
このロケ地にしたのは、誕生祝いの木と池があったからだそうです。
本当に見事な大木で、以前、ツアーに参加した背の高いファンがビルボに扮して現れ、木の下で本を読み、くつろいでしまったとか。ツアーが終わっても帰らず、大変だった、とガイドさんは話していました。
ほかのファンは例の「指輪」のレプリカを購入し、ツアー後、滅びの山へヘリコプターで行き、指輪を火山の中に放り込んだそうです。かなりマニアックですね。
石橋を渡って緑竜館に行くと、この建物のみが普通の人間用の大きさであることがわかります。
中でビールや食べ物が購入できます。いくつかある暖炉の前でくつろいでいると、あちこちに貼られたものが気になります。
まるでホビットのコミュニティーの一員になったかのような気持ちになって、貼り紙のお野菜の交換会にでるぞ~、と思ったりします。
ツアーの料金にここでの飲み物一杯分が含まれており、ジンジャー・ビールというのを選んでみました。陶器のコップに入れられたジンジャー・ビールは、炭酸が弱く、ほんのりしょうがの香りがするノンアルコールの飲み物でした。
それほど美味しくはなかったのですが、その場の雰囲気で楽しみました。ホビットの建物の特徴なのか、隣の部屋との間仕切りも窓もはやはり丸かったです。
緑竜館を出ると、ツアーを始めた地点まで歩き、バスを待ってThe Shires Restへ戻る、という段取りです。これでセットを反時計回りに1周することになりますが、最後は道の標識や風景の写真を撮りまくりながらツアーが終わりました。
夏(私たちの冬)には15分ごとに40人ずつという頻度と人数のツアーなので、人でひしめき合っているとそうです。
冬に旅をした私たちのツアーは参加者14人だったのでゆったりとみることができ、ツアーの間隔も30分から1時間おきだったのでまったく混んでいませんでした。
ymさまのNZ「思いがけない旅」第一部 「ホビット村へ」その1 ― 2013/09/10 05:04
ニュージーランドの5日間:思いがけない旅 その1:ホビット村へ
(Gmさまにお願いして編集して写真を挿入していただきました。ありがとうございました。)
8月27日から31日まで思いがけずニュージーランドへ旅をしました。
アメリカ人の友人ふたりが、上記の5日間、ニュージーランドの北島にある『指輪物語』の映画のロケ地を巡る、と連絡してきました。「ymも一緒にどうだ?僕たちが全部運転を引き受けるから楽だよ」というので、行くことにしました。友人ふたりは筋金入りのトルキーン・ファンですので、実質3日間の中
つ国の旅でした。
北島の『指輪物語』ロケ地はたくさんありますがが、セットが残っているのは島中央部のHobbiton(ホビット村)だけです。
私たちは、27日に北島の北部に位置するAuckland入りし、28日から30日まで車で北島を南下しながら観光をし、30日の夜にWellingtonからAucklandへ飛行機で戻り、31日に解散することにしました。
28日に朝にWaitomo Cavesという鍾乳洞に行き、午後ホビット村に行き、温泉とマオリ文化で有名なRotoruaへ立ち寄ってからモルドールの舞台となったTongariro National Parkの中のホテルに泊まり、29日はモルドールめぐりをし、滅びの山を眺めてからWellingtonへ移動し、30日はWellington周辺のロケ地を案内してくれるツアーに参加することにしました。ふたを開けてみたら結構強行軍で、思い通りにいったわけではありませんでした。
南半球なので、ニュージーランドは今が冬。そして南下は北半球の北上と同じなので、旅が進むにつれてどんどん寒くなっていきました。
さらに、天気予報は曇り、雨、そして雪、というので前途多難、と心配になりました。実際、28日は曇り時々晴れ、29日は雨、そして30日は曇り時々小雨でした。
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