Happy New Year! ― 2011/01/01 23:39
祝トールキン生誕119年 ― 2011/01/03 11:13
J.R.R.トールキンは1892年1月3日、南アフリカのブルームフォンテインに生まれました。
今日はもし彼が生きていたら(実際には1973年に亡くなっていますが)119回目のお誕生日ということになります。
『ホビットの冒険』、『指輪物語』、『シルマリルの物語』などの生みの親、この偉大なるオックスフォード大学の英語英文学の教授に敬意を表して、祝杯をあげたいと思います。
みなさま、お好みのドリンクの杯を手にご唱和ください。'The Professor!'
トールキンについての認知度は、ピーター・ジャクソン監督による『指輪物語』の映画化(邦題は『ロード・オブ・ザ・リング』)により飛躍的に高まりましたが、中世英語・英文学の分野における第一級の学者としてのトールキンの姿は、日本ではまだあまり知られていないように思われます。彼の研究専門領域は中世英語(すなわり古英語/アングロ・サクソン語および中英語)です。また英語と同じゲルマン語派に属する古ノルド語などにも精通していました。
作家トールキンと、フィロロジスト(文献学=言語+文学の学者)としてのトールキンは、切り離せない関係にあります。
トールキンが描く物語世界の舞台「中つ国」Middle-earthは、どこか見知らぬ惑星ではありません。イングランドの言葉と大地に根ざした「第二世界」なのです。Middle-earthという名称は、人間が住む世界をあらわす古英語のmiddan-geard→中英語のmiddel-erdeから来ています。祖国イングランドには、フィンランドの『カレワラ』に相当するような神話世界が伝え残されていないことを遺憾に思ったトールキンは、断片的に残された中世英語の言語・文学から、自らの手で「失われた」神話を再構築しようとしたわけです。
彼の神話体系の始まりは、トールキンが大学生の時に出会ったキネウルフによる古英語の宗教詩「キリスト」における、次のような詩行にあると言われています。
Eala Earendel engla beorhtast
Ofer middangeard monnum sende.
(Hail Earendel, brightest of angels
Above the middle-earth sent unto men.)
「おお、エアレンディル、天使らの中にありて光輝きわまりなきもの
人の世に送られて、中つ国の空にかかる」
彼はこの詩行を読んだ時に受けた感銘を、後にこう説明しています:
「私は不思議な興奮を覚えた。まるで私の中で何かが半ば眠りからさめて蠢いたようかのようだった。これらの言葉の背後には、何かとてつもなく遙かな、不思議なそして美しいものが、もしそれをとらえることができるなら、古英語よりもはるか彼方までつながるものがあった。」
このEarendelという美しい言葉にインスパイアされて、トールキンが'The Voyage of Earendel the Evening Star(「宵の明星、エアレンディルの航海」)という詩を書いたのは、1914年のことでした。トールキンの神話の中で、エアレンディルは神々により宝石シルマリルとともに天空の海に送り出され、伝令の星となり、Middle-earthの人間にとっての希望の象徴となります。
1954年に出版された『指輪物語』の第二部『二つの塔』でフロドが口にするエルフ語'Aiya Eärendil Elenion Ancalima' ('Hail Eärendil brightest of Stars')は、『指輪物語』もまた、Earendelという言葉に起源を持つ物語に連なるものであることを明らかにしています。
New Santander ad ― 2011/01/05 21:50
Santanderというのはスペインの銀行だそうですが、昨年からリチャードがTV広告のvoice overをしています。
あたらしいヴァージョンがここで聞けます(見られます、と言うべきかもしれませんが、リチャードの声が聞ければいいわけで、画面はど〜でもよし):
リチャードは、Santanderの'-er'の部分を'air'のように(つまり「サンタンデァ」という風に)発音していますが、これはスペイン語風の発音なんだそうです。
たかがTV広告、でも最近リチャードの新しい話題に飢えていた身には、この声、オアシスのような心地よさです。あ〜、いい声だ。
来月からニュージーランドでThe Hobbitの撮影ですが、その前に声の仕事をいくつかやってくれたのではないでしょうか。ラジオドラマとかオーディオブックまでは無理だったかな。
あ、CBeebiesで絵本読んでくれてもうれしい。
これは、'I'm Not Going Out There'というお話で、'There it is! My sister Kate!'という場面。大好きなんですよ、この場面。
それから、jadeさんが好きだというガマがcomfy chairにするキノコを探していて「これはsquishyだ」っていう場面。すっごくキュートでした、このRA!
RAがトーリンに扮したらこんな?(その2) ― 2011/01/09 09:18
新しいNorth & Southのプロモ写真 ― 2011/01/09 09:32
今まで見たことのなかったN&Sのプロモーション用の写真がいくつか
。
特に二枚目、クリックして下さい。すごい!Mr Thorntonの洋服の生地の手触りまで伝わってくるような・・・。本当はもっとサイズの大きい写真だったのですが、大きすぎてここにアップできませんでした。でも十分触感つたわります。
この他、下のサイトで見られます:
最近のコメント