愛しのリチャード・アーミティッジ(Richard Armitage)に捧ぐ — grendel's mum's blog

この予告編が終わった後に出てきた2つの関連動画の左側の女性の映っているのが、第10話全部です。ついつい見てしまいましたが、予想していたような怖いものではなかったので、ホッとしました。
わたしは原作も読んでいないし、他のハンニバル・シリーズも見ていないからでしょうか。

あの精神科医の女性の前で息を詰まらせた男性の口に手を入れていた場面がよくわからなかったのですが、見た後で前のスレのEmma さまの解説を読んで、回想場面だとわかりました。あの場面の後、錬金術の話を彼女がちょっとしますが、これって作品と関わってくるのですか?
口に手を入れていたのは、呼吸困難を救うだけではなく、地獄の口の話とも関連するのかな。舌を取っていたとは！ 画面が小さくて暗いのでちょっとわからなかった。実はあの場面で、むしろ彼女の手が齧り取られるのかと予想していたので、余計わからなかったのかも。

中世の絵では、地獄の表象は魚のような化け物が大きな口を開けている絵で表されますね。
目の見えない女性が太陽を抱く女の表象になる場面は、Song of Innocence の絵やムリーリョなどの聖母の無原罪の被昇天なども思い出しました。ちなみに、昨日15日は聖母マリアの被昇天日ですね。

とろで、フランシスの口の障碍が左側に寄っていることが不思議です。一般に「三つ口」とか兎唇と言われるように、上口蓋の中央部分がウサギの口のように割れているものなのです。これは、胎児の時に左右からくっついてくる骨や筋肉がちゃんとくっつかないので真ん中にできるので、あのように片側に寄るということは普通ないし、その場合でも鼻腔と繋がって裂けているようです。彼の傷はそうなっていない。
近所に軽いそういう症状の子がいたので知っているのですが。なので、どうもあれでは単なる切り傷に見えてしまって。
なお、この口蓋裂については、こちらをどうぞ。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~k-island/clcp/outline.html

上の訂正：とろで＞ところで

さて、トラの口に触れている場面でフランシスが自分の口を押さえているのは、自分の障碍に触れられた気がしたからのように思えました。
その傷ですが、今映像を見直すと、鼻腔の方向に行っているので、上のコメントで切り傷に見えると言ったのは訂正した方がいいかも。
ただ、初めて別の予告編で見た時は傷の向きがもっと頬の方に行っていたように記憶しているのですが。

gmさま　みなさま

第１１話の冒頭、フランシスがレッド・ドラゴンの絵を食べるのは先週のシーンの復習。彼が襲った女性館員は４針縫うけがと脳震盪。ウイル共々生存中。でもウイルは話していた人に、殺しといた方がよかったのにな、お前も同様にな、と言われちゃいました。おいおい。

それまではドラゴンの声を聞いたことはなかった、でも絵をたべたあとはドラゴンに名前を呼ばれた。。。。
盲目の恋人をドラゴンに渡したくない、自分がわからない、と怖がるフランシスをハンニバルは、ドラゴンが腹の中にとぐろを巻いて云々、とマニュピレイト。ウイルには家族がいるぞ、とおしえ、Save yourself. Kill them all!　ウイルの自宅住所を教えます。
この住所を入手する巧妙な手口は第９話だったかに登場。

青白い満月の夜。アティックで逆立ちするフランシス。毒々しいドラゴンの絵が両肩と背中で躍動。舞踏にならった奇妙な動きもありました。床へ倒れるフランシス。このときの汗で光る顔と横向き上半身がトレイラーの映像です。
その後カメラが引くとフランシスの全身像。ややや、太いテイルが・！！！　でもあのグリーン・スクリーンを背にして両足を踏ん張っている姿ではなくて、横向きのすがたは、ちょっとおもちゃのドラゴンみたいで笑いの息抜き。ごめんなさいね、リチャード。

アティックにドラゴンの翼２枚登場。暴れまわります！？まるでドラゴンと格闘しているかのようなフランシスの動き。どうやら血だらけになった彼のこぶしから、自分で自分の顔や首を殴っていたみたい。
この葛藤の結果がツイートのセルフィー、ラズベリージャムをつけたような顔です。

焦燥したフランシスがまた暗室でウイルの家と妻子が映ったフィルムを見ていると盲目の彼女が訪ねてきます。しばらく話したあと、彼は彼女に向って「君が怖いんだ」　で、彼女は去っていきます。
このシーン、一人だけのフランシス、二人の会話。ものすごく葛藤しているフランシス。リチャードの良い演技で、実にせつないです。

ウイルの自宅でウイルの奥さんと彼女の息子が飼い犬の心配をしているとき、訪問者。犬に中国製のペットフードを与えなかったか？
（そう、時々US各地で犬猫が中国からの原材料入りのペットフードで犠牲になってます。袋の表示をよく読んで高価なフードだけ買っても原材料の産地はわからないのでものすごく心配、かつ腹が立ちます）
で、クリニックの女性が、犬はしばらく入院させたまま様子をみましょう、と言い、母と息子は就寝。
ウイルの妻は侵入者の気配に気づき、息子を起こして外にある車の陰に隠れろ、と家から逃がし、彼女もそ～と家を抜け出して車へ行きます。
フランシスはキャップかフードのようなものをかぶり、顔の上半分を隠すシェイドのようなものをおろした格好で、片手にはガン！
家じゅうを探し回り、家の外へ親子をおいかけ、逃げ去る車へ何度も発砲。運転中のウイルの妻は負傷。
血がとびちるわけではなかったのですが、ここで私の注意力がプッツン。もう、やだ、こんな殺人鬼、と言う感じ。

この怪我で入院中の妻を見舞うウイル。妻の連れ子との会話。
犯人を捕まえて精神病棟へ入れるんじゃなくて、殺せばいいのに、という１１歳の少年。
目覚めた妻はウイルに、（Tooth Fairy逮捕に協力しに）行けと言ったけど、もう行かないで家へ帰りましょう。

Bedeliaではない女性の精神科医でハンニバルを監視している女性登場。ハンニバルにフランシスと電話で話させ、その会話を聞いています。
ハンニバルにいいように遊ばれていることに気付いて、罰として彼が享受していた快適な環境は取り上げて、ハンニバルはストレート・ジャケット！

あれ、このシーンのあと、まだ続いたんだっけ？ウイルと妻子の会話と順番逆だったかな？
１１時の地元ニューズになったらほっとした、じつに消化不良気味なエピソードでした。

jadeさま

やはり、そうですよね。兎口っていうだけに上唇の真ん中じゃないの変だなあ、と毎回おもいます。あるインタビューで、メイクアップだけではなくて、口にプラスティックの何かをつけて演技したと言ってました。

第１０話の女性精神科医のシーン。口は地獄の口、彼女の講義の内容ともつながりますね。
錬金術がこのドラマのどことつながるのか、原作も読まず、以前のシリーズも見ていない私には謎です。
むしろ、彼女がエンパシーについて講釈をはじめて、かちんと来ました。
殺人者の治療をする精神科医は殺人しなくちゃエンパシーもてない？！精神と心理を専門とするHelping professionalsを敵にまわす発言。原作者ハリスなのか、このドラマのドンの思いかは不明ですが、なんという思い違い！たんなる娯楽のTVドラマですが、あのラインでこの作品にたいする私の評価はぐーんとダウンしました。

jadeさま　gmさま

上の私のエンパシーについてのコメント、本気で原作者もしくはフラーさんがBedeliaのセリフを信じているとは思っていません。殺人と言う異常行動を正当化するBedeliaもハンニバル同様すでに正常ではないし。それはS3の第１話でハンニバルと彼女が一緒にイタリアへ逃避行のときにすでにわかるようになってました。あの舌をとるシーンもそこで登場。

原作者ハリスは英文学専攻のアンダーグラッドのみで精神科医になる勉強をしたわけじゃないですね。書くためにリサーチはしたでしょうが、いろいろ関係することをもちだすからやっかいです。
本職が医者の人が病院を舞台にして書いたり、弁護士が法廷物を書くのとは違うな、やっぱり。

jadeさま、Emmaさま、

リチャードの口のメイクですが、原作だと彼は大人になってから（あれ〜、もう記憶が定かじゃない）軍隊でだったっけ？彼の症状に医学的に興味を持った医者たちがいて、だったかな、ともかく子供の時には治療を受けられなかったけれど、大人になってから手術を受けたという設定だったはずです。ドラマではどうなっているんだろう。

youtubeでエピソード丸々見られるんですね。
私はまあちゃんが録画してくれているので、それを見るのを待ちますが。

リチャードのドラゴン姿は楽しみです。特におもちゃのドラゴンみたいなのっていいわ。

Emmaさま

その、太いテイルがあったというおもちゃのドラゴンみたいなシーンの撮影に使われたものが、こないだ私がくわえてきたフォトの正体でしょうかねｗ

Emmaさまがおっしゃるとおり、やっぱり殺人鬼の役はどんなに名演技でもなんだかつらいです。

NEKOさま、

そうかもしれませんね！
はい、おっしゃるとおり、つらいのですが、でもドラゴンに繋がっているところが・・・なんだか運命を感じて。エピソード12のトレイラーもご覧下さいね。

NEKOさま

フランシスは実に狂気の殺人者なのですが、第１１話でも彼の心の葛藤のシーンはとても名演技のリチャードなのです。
他のアクターではここまでの変身ぶりを、また犯罪者を単に憎悪の対象のみでなく、同情の対象としては演じられなかっただろう。今回もレビューで大絶賛。ファンとしては嬉しい限りです。

gmさま

おお、すでに第１２話のトレイラー。お仕事手早い！ありがとうございます。Aliさんが写真追加とレビューを紹介なさってます。

Emmaさま

RA.netの写真、今慌てていくつか記事にしました。こうして写真を見ると、リチャードの演技が絶賛されているのが分かるような気がしました。なんて切ない目をするんでしょうか、彼は！