Japan オルフェオ2016/10/09 16:44

厳密に言うと、トールキン関係の記事というわけではありませんが・・・でもトールキン先生、ギリシア神話の「オルフェウス」の物語の中英語ヴァージョン、Sir Orfeo『サー・オルフェオ』の現代英語訳をなさっていますし、妖精王の狩りの場面などは、『ホビットの冒険』の闇森のシーンと響き合うものです。

そのオルフェオの物語を、日伊国交150周年記念のイベントの一貫として、今上映しているのをご存知でしょうか?

オペラ x 能 x 日本舞踊 x 雅楽

10月7~8日は鎌倉八幡宮で(もう終わってしまいました(__;))、でも、10月12~13日、東京芸術劇場コンサートホールでも上映されます。
チケットはまだ余裕で買えるようですよ!


1月3日は J.R.R.トールキンの124回目の誕生日2016/01/02 12:14

2016年1月3日は、J.R.R. Tolkienの124回目の誕生日です!

この日には、世界中のトールキンファンは、夜9時におのおの好みの飲み物を掲げ、
'The Professor!' と唱和することになっています。
みなさまもどうぞ!

さて、トールキンという作家について、いつももっと語りたいと思いつつ・・・なのですが、今日はトールキンの使った'dwarves'という語形についてちょっと。


リチャード・アーミティッジが演じた「ドワーフ」、英語では’dwarf’ですね。’Dwarf’の複数形は、標準英語では’dwarfs’と’s’を付けるのですが、トールキンは’dwarves’という形を使っています。

もちろん映画でも複数形は’dwarves’が使われています。リチャードって、’dwarves’でも

’elves’でも’-ves’という部分をすごくはっきり発音していて、私的にはすごくそこがツボでした。(^o^)


トールキンは、英語でloaf- loaves, calf- calvesとなるパターンに引きずられて’dwarves’という形を使ったようですが、彼らしいと言うべきか、これを正当化すべく、自分の作品の中の’dwarf’という種族は、本来彼らが属している世界では違う名前を持っていて、’dwarf’というのは単なる翻訳語にすぎないのだから、自分の作品世界におけるこの種族の特異性を示す一種の専門用語として、’dwarves’という形をあえて使うのだ、と述べています。


さらにトールキンは、こんな面白い理屈をこねています。現在の’dwarf’という言葉は、時代を遡って古英語では’dweorg’だった。しかしこの古英語’dweorg’の複数形’dweorgas’は、

’dwerwhes, dwerwes, dwerows, dwarrows’といった形に発展した。だから、’dwarf’の「歴史的に正しい」複数形は’dwarrows’なのである。自分はいっそ単数形も’dwarf’ではなく

’dwarrow’ (‘dwarrows’という複数形から’s’を取り除いて逆成した単数形)を使えばよかった、と言っているのです。


ちなみに、トールキンはこの’dwarrow’という形を’dwarf’の代わりに使うことはしませんでしたが、’dwarrow’を『指輪物語』の中で使っている例があります。’Khazad-dûm / Moria’の「西方語/共通語」の名称として’Dwarrowdelf’ を使っているのです。

トールキンの『指輪物語』は、「編者・翻訳者」であるトールキンが、中つ国の「西方語/共通語」(Westron/Common Speech)で書かれた写本を編纂・翻訳したものだという設定になっています。

’Khazad-dûm’はドワーフ語の名前、これがエルフ語では’Moria’となるわけですが、「西方語/共通語」では’Phurunargian’となります。『指輪物語』の作品中、ドワーフ語やエルフ語の名前は「翻訳」されず、そのままの形で登場しますが、「西方語/共通語」は現代英語に

「翻訳」されるので、’Phurunargian’は’Dwarrowdelf’と翻訳された、ということになるわけです。


jadeさまが(下のコメントで)教えて下さった大英博物館のツイートに載っていた写真です。

リチャード・アーミティッジ演じるトーリン・オーケンシールド王がしたら似合いそう。

トールキン・おたくスティーヴン・コーベアに拍手!∈^0^∋2015/12/13 08:57

ymさま情報です。いつもありがとうございます!

前回ご紹介したスティーヴン・コーベアのSmeagol談義もおかしかったけど、今回のはさらに面白い!これ、今までの中で最高かも\(^O^)/

トルコの首相Erdogan(Aragornに似た名前だけどトールキンのキャラクターじゃないよ!って)を、FBでGollumと並べて見せた(似てる!(^0^;))Bilgin Ciftici(これもホビットの名前じゃないよって、あはは)が告訴されたという話で、これにスティーヴンが反証!
Bilgin Ciftici氏が使った映像は、GollumじゃなくSmeagolであって、Smeagolは元々は河辺に棲むホビットで悪者じゃなかったという主張。(^o^)

最後には、(ymさま、解説ありがとうございます≦(._.)≧)スティーヴンが、To Kill a Mockingbird(邦題は『アラバマ物語』)で、グレゴリー・ペック演じる弁護士に扮して、Bilgin Ciftici氏を弁護するっていうパロディ!凝ってますね、もう最高です!!
拍手\(^O^)/\(^O^)/

9月22日はビルボとフロドの誕生日♪2015/09/22 14:00

今日、9月22日は、ビルボとフロドの誕生日ですね。

各地でお誕生祝いが行われることと思いますが、私たちも、リチャード・アーミティッジとトールキンの幸せな巡り会わせに感謝しつつ、お誕生祝いをしたいと思います。

                                    HAPPY BIRTHDAY BILBO and FRODO!!


トールキン大好きで有名な、スティーヴン・コーベア氏のショーが、22日にあるというので、もしやゲストにわれらがリチャード・アーミティッジ登場か?!って楽しみにしているんですが・・・どうなることでしょうか。

私、2011年にこんな記事書いていました(自分で忘れていましたが!)
この謎、いまだに解けておりません。(^0^;)

ブライアン・シブリー@Oxonmoot 20152015/09/19 14:40

トールキン協会が毎年オックスフォードで開催するOxonmootにブライアン・シブリーが送るメッセージ・インタビューです:

シブリー氏は、『指輪物語』のBBCのラジオドラマを手がけたことで有名ですが、ピーター・ジャクソン監督の映画(『指輪』も『ホビット』も)にも関わって、ムービー・ガイドとかも書いていますね。