リチャード三世プロジェクト2013/02/08 16:21

リチャード・アーミティッジの「リチャード」という名前がリチャード三世に因んだものだということはご存知でしょうか。

1485年8月22日、ボズワースの戦いで戦死を遂げた悲劇の王、リチャード三世は、せむしであったとか、甥殺しの罪を犯しただとか、いろいろな謎に包まれていて、それだけに熱烈なファンが多い、という王様でもあります。

リチャード・アーミティッジのお父さんもそんなファンの一人だったようで、リチャード三世の命日に生まれた息子を、王様に因んで「リチャード」と命名したでした。

リチャード自身もお父さんの情熱を受け継ぎ、この王様に関する映画/ドラマを実現させたいという夢をかなり前から抱いていて、インタビューなどでも時折そのことに言及していました。

そんなリチャードの夢を実現するために、ファンとしてサポートしたい!という気持ちはリチャードのファンなら誰もが持ってるわけですが、リチャードの故郷レスターの『レスター・マーキュリー』で取り上げられました:



折しも、イギリスでは、レスターの駐車場から発見された骨のDNA鑑定の結果、それがリチャード三世のものであると報じられ、話題になっています。

曲がった背骨の写真も:



ここでは発掘の様子などの動画も見られます:

リチャードは、レスターのラジオ局からこのことについて電話インタビューを受ける予定でしたが、その時間はまだLA上空にいるからと謝りのメールを送ってきたそうです。

コメント

_ dante ― 2013/02/08 20:56

リチャードが世界からすごく注目されているいま、リチャード三世の遺骨が
発見されたなんて、なんだか不思議なタイミングですよね!
彼の夢を、宇宙も応援しているような気がします。
リチャードのプロジェクト、いつの日かきっと実現しますね!
とっても楽しみです☆☆☆

_ jade ― 2013/02/09 00:09

そうかあ、王様の命日に生まれたので、その名前を貰ったのね。でも、シェイクスピアに徹底的に悪人にされちゃった王様の名前にちなんで息子にを名付けるって、勇気のあるお父さんだなあ。それだけ、リチャード3世の熱心なファンだったということですね。きっと地元では代々伝わっている王の人となりとかがあるのかもしれませんね。だから、シェイクスピアに惑わされないのかも。

このDNA鑑定ももう少し時期が後だったら、プランタジュネット家の女系子孫が絶えていて鑑定できない所でした。女性を通じて伝わるミトコンドリアDNA鑑定で今回確定したのですが、この子孫であるカナダ人の女性は高齢で、娘にも子供がいないので女系が絶える寸前だったということです。

ちなみに、この王様の実像を追ったミステリー『時の娘』(ジョセフィン・テイ)があります。早川文庫だったかな、創元文庫だったかな。ミステリーの名作とされているベッド・ディテクティブ物です。

上の記事によると、ドイツのファンがリチャードの夢を実現させようと、請願を集めたのですね。でもなあ、これで投資家が動くほど甘いもんじゃないんですよねえ。だったら、ジェリーのバーンズはとっくの昔にできているはずだもの。わたしも一票請願を書いたし。スコットランド政府が資金を支援するとまでいったのに、結局うやむやになっているし。

なんとかこちらの夢は実現するといいですね。'The king's name is a tower of strength'. "Richard III" (Act V, Scene III) だから。

でも、これこそ本気で、どうやって身長差を克服するの?って聞きたいわ〜。だって、リチャードが背を丸めてみても、やっと170cmになるかどうかでしょ。背骨が真っすぐでも170位だった人が、あれだけ骨が曲がっていたら、きっと150cmくらいになってたのじゃないかしらん。ずっとグリーン・スクリーン使って、リチャードだけ別に撮影するってわけに行くのかしら? できなくはないけど、当人がすごくやりにくいだろうな。

ところで、本当に王は 'A horse! a horse! my kingdom for a horse!'「馬を! 馬を! 国をやるから馬をくれ!」って言ったのかしら?

日本語でもこれ関係の記事が上がっています。もう顔の復元模型も発表されたのですね。肖像画と似ている。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130207001

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE91501L20130206

http://2chnode.com/archives/183522.html

_ kyoko ― 2013/02/09 14:05

リチャード3世と言えば、Al Pacino監督・主演のLooking for Richard(リチャードを探して)1996が素晴らしかったです。特に当時はKevin Spacey(Buckingham役)のファンだったこともあって。

先日観たAnonymous(もう一人のシェイクスピア)では、シェイクスピアがせむしだった宰相ロバート・セシルを劇中でリチャード3世になぞらえて揶揄したという話(フィクションですが)になっていましたね。

リチャードによるリチャード3世も、ぜひ観てみたいです!Ian McKellanも、でかいけどリチャード3世やってますよね。

_ grendel's mum ― 2013/02/09 15:20

jadeさま、

ほんとだ、けっこう肖像画に似ているんですね。

リチャードがLA上空にいて、電話インタビューに間に合わなかったのは、このプロジェクトの実現のためだったらしいので、なんとかならないかしら。

kyokoさま

Looking for Richardって知らなかったです!ありがとうございます。早速チェックしてみます。

Al Pacinoって5’3”しか身長ないんですよね。リチャードがあるインタビューで、「トーリンは設定が身長5'3"ということになっていて、アル・パチーノやダニエル・ラドクリフと同じだ」って言っていました。

そういえば、Anonymousも見ていないわ。面白かったですか?

_ grendel's mum ― 2013/02/09 15:23

danteさま

わあ、リチャードつながりでの大きな潮流って考えると、なんだか不思議な気がしますね。何事にも実現するときって潮時というものがあるのかもしれません。このプロジェクトもそうであってほしいですね!

_ jade ― 2013/02/10 00:31

'Looking for Richard’ってタイトルは知っていたけど、この王様のことだったとは知りませんでした。'Anonymous'も見に行くリストに入れてあるので、近々行ってくるつもりです。早く行かないとそろそろ終わるかな。もう、仕事そっちのけで連日映画館通いで忙しいったら。『塀の中のジュリアス・シーザー』も見たいし。

_ satsuki ― 2013/02/10 09:59

『時の娘』、私も買いましたよ~。
まだ読んでいないのですが、面白そうです。

それとこちらはリチャード三世にあやかってアルフレッド大王まで?!という記事です。

Alfred the Great body search in Winchester church
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-hampshire-21335679

RAはThe Lords of the Northでお仕事をしているので、こちらも気になります(^m^)

_ kyoko ― 2013/02/10 10:54

王様発掘ブームなのですかね。アーサー王も出てきたりして…(笑)

「リチャードを探して」も「もう一人のシェイクスピア」もお勧めです!特にシェイクスピアが好きなら突っ込むもよし、楽しめます。「塀の中のジュリアス・シーザー」もよかったですよ〜。シェイクスピア劇を演じる囚人を、本物の囚人が演じているというのがすごいですね!

_ grendel's mum ― 2013/02/10 11:20

satsukiさま、

おお、アルフレッド王まで!ほんとですね、あのThe Lords of the Northで描かれているアルフレッド王のイメージと合致するのか、リチャードの朗読の声が蘇ってきてわくわくします。

ただ、記事にもあったように、リチャード三世の遺骨と違って、ほんとにアルフレッド王なのか、判断はなかなかむずかしそうですね。

kyokoさま、

アーサー王のお墓発見!っていうのは、もう12世紀にやっちゃって、しっかりグラストンベリーの修道院が権利獲得(?)しちゃったから・・・。でもイギリスでは相変わらずのアーサー王ブームが続いているみたいなので、もしかすると何か動きがあるかもしれませんね。

お墓を掘り返すのって、でもどうなんだろう・・・なんて思ってしまう私はきっと時代遅れなんだろうけど・・・次々にこうして永眠したはずの人たちが掘り返されることになったらなんだか気の毒。

それにしても、いろいろ映画見ていらっしゃるんですね!今、残念ながら映画館には行けない身、せめてDVDで「リチャードを捜して」を見てみます。

_ jade ― 2013/02/10 11:32

satsuki さま

The Lords of the Northとっても良いですよ。
ぜひ聞いてくださいませ。長いけど、ワクワクします。ただ、わたしは最初、固有名詞についていけませんでした。
まさしく、アルフレッド大王の時代のブリテン北方の話です。

Kyoto さま

そういえば、ボズワースの戦いでリチャード三世が戦死した1485年は、アーサー王の物語を集大成したトマス・マロリーの『アーサーの死』がキャクストンによって出版された年です。ちくま文庫で抄訳を読めます。

アーサー王の骨と称されるものは、12世紀の終わり頃1190年か91年に、グラストンベリー大修道院で発掘されています。ものすごく背が高い遺骨だったそうです。まあ、今では修道院がお金を集めるために行ったお芝居とされていますが。
今もグラストンベリー大修道院の跡(ヘンリー8世が修道院大改革でぶっ壊しました)に行くと、お墓の跡に立て札が立っています。わたしが行った時には、神父さんが一人祈りを捧げていました。たまたまだったのか、いつもするのかはわかりませんが。
歴史上アーサーという王は存在しませんけどね。

『塀の中の~』は、刑期17年の囚人がこれで主演男優賞を受けましたね。もちろん、こんなことは初めてだそうです。

_ grendel's mum ― 2013/02/10 13:58

jadeさま、

satsukiさまにはもうしばらく前にThe Lords of the North布教済みですわよん。Uhtredの魅力にしっかりはまって下さいました。
(^o^)

ちなみにkyokoさまはゼミの後輩ですわよ。

グラストンベリーは今も昔も、ちょっと怪しげだけどやっぱりそのミステリーには心惹かれて足を運んじゃいますよね。

_ satsuki ― 2013/02/10 18:21

は~い、LOTNはあれから通しで3回程聴きなおしました(^^)
それ以降は、いつもCD1で寝てしまいギヴアップです。
RAの声が心地よくって...(^o^;

Uhtred love...

_ grendel's mum ― 2013/02/10 22:00

RAの声が子守歌・・・最高じゃありませんか!(^o^)

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