『ホビット年鑑』のトーリンの写真2012/09/04 09:07

2013年のThe Hobbit Annualに掲載されているトーリン・オーケンシールドことリチャード・アーミティッジの写真です。RAnetからいただきました。

この年鑑、子供向けでパズルやゲームが満載、物語やキャラクターの説明も載っているそうです。子供向け、っていっても、もう即注文しちゃいましたけど!(^0^;)





↑このページはトーリン・オーケンシールドに関する説明です。簡単にご紹介しますね。

18ページ(左側のページ)

上段:若きドワーフの王子だった頃、トーリンは火炎を吹く巨大なドラゴンのスマウグが、ドワーフの王国エレボールを滅ぼすのを目撃した。
今、トーリンは、自身を含めて総勢13人のドワーフと、一人の気のすすまないホビットを率い、先祖の土地と宝を奪回しようとしている。

下段:トーリンの探求の助けにと、ガンダルフは彼に地図とはなれ山に入る鍵を与える。地図も鍵も、トーリンの祖父にあたるスロールが作ったものである。(註:原作では、はなれ 山のドワーフ王国を築いたのは、古の王スライン[トーリンの父親もスラインという名前だが、それとは別の先祖、Thrain the Old]だが、このテキストでは古のドワーフ王スロールとなっているので、もしかしたら映画では設定が変えられているのかも?)
トーリンは150歳を超える年齢にもかかわらず(!)、強健で勇敢な戦士である。

19ページ(右側のページ)上から順番に:

トーリンはいつも首に宝物のあるはなれ山への入り口の鍵を下げている。しかしその鍵が開くべ き錠については何も分かっていない。

トーリンは長年にわたって数多くの戦を、殊に霧降り山脈のゴブリンたちを相手に、闘ってきた。トーリンにとって不幸なことに、この霧降り山脈のゴブリン王に捕らわれてしまった時には、ゴブリン王から容赦は期待できないということになる。

トーリンは先祖の宝をすべて、スマウグから奪回したいと思っているわけだが、中でも彼が特に求めてやまないものがある—アーケン・ストーンだ。これは大きな 輝く宝玉で、「山の心髄」とも呼ばれている。

知っていましたか?
ドワーフ たちは、髭を誇りにしています。髭が立派なほど、立派なドワーフだということになるのです!

トーリンは、故郷のはなれ山からスマウグによって追い払われてしまった後、青の山脈へ赴いた。この地で彼は、一族の復興と王位を取り戻すための探求の旅に出るまで、長年を鍛冶仕事をして過ごしたのである。



この最後のトーリン/RA、最高にかっこいい!♥♥♥

コメント

_ jade ― 2012/09/04 10:47

お、珍しく手抜きしないでちゃんと訳してある。(^o^) さすが、RAの力!

ところで、この本 'Annual' となっていますが、実はこのニュースを一番に報じた NZNoldor.com ではWETA Cove で手に入れたのですが、その表紙は 'Almanac' となっています。でも、英国密林で売っているのは 'Annual' なんですよね。もちろん、わたしも注文しました。ラテン語のホビットと一緒に。^ ^; ラテン語のは13日発売だから、来るのが少し遅れそうです。それと、今見たら、11月発売の米国密林では本の先行予約を止めてしまって、他社の販売の紹介になっています。Kindle 版だけの先行予約です。これは少し安い$8.08で、10月1日発売、64ページです。

http://www.nznoldor.com/

http://www.amazon.com/Annual-2013-The-Hobbit-ebook/dp/B008ZU66UA/ref=tmm_kin_title_0

_ jade ― 2012/09/04 11:38

こんな見逃せない本が出ました。ハードカバーで、英国密林で£14です。

There and Back Again: J R R Tolkien and the Origins of The Hobbit (by Mark Atherton)

http://www.tolkienlibrary.com/press/1055-Tolkien-origins-of-the-hobbit.php

著者はオックスフォードの先生で、 'Teach Yourself Old English / Anglo Saxon' の著者にして 'The Complete Tolkien Companion' の寄稿者です。ブライアン・シブリーがこう述べているそうです。

"Mark Atherton’s treatment of one of the most famous books of the twentieth century is timely and welcome. On the face of it, The Hobbit appears an engaging fantasy adventure for young readers; but, as it later transpired, Mr Bilbo Baggins' exploits "there and back again" were simply a prelude to the apocalyptic drama that was to unfold in The Lord the Rings.

あ、なんか気がついたら勝手にバスケットに入っていて、勝手に決済してしまった〜。

_ jade ― 2012/09/04 12:19

3日付のロイターに、教授の命日を機に彼の作品の重要性を見直そう、という記事が載っています。

http://blog.thomsonreuters.com/index.php/remembering-jrr-tolkien/

没後39年が経ちますが、多くの人が教授の作品はただのファンタジーだとして相手にせず、その重要性がいささか無視されている。しかし、その作品に表現された価値は時を超越したもので、その文学的な質もそうであると述べています。

1936年にトールキン自身が『ベーオウルフ』についての講演で述べた、『ベーオウルフ』の作品がそのファンタスティックな要素ばかり注目されて文学としての質を無視されて来た、と述べたことがそのまま彼自身の作品にも当てはまります。

『ホビット』から『指輪物語』そして『シルマリルの物語』へとそのスタイルは大きく変わりますが、多くの共通する価値を持っており、それはトールキンが日常生活で重要だとみなしていた価値です。

_ grendel's mum ― 2012/09/04 21:24

jadeさま、

あはは、珍しく訳出しました〜。(^0^;)

ところで、Mark Athertonは、the Return of the Ringにも来ていて、彼の発表を聞いたのですが、「出版社からこういう機会に自分の本の宣伝をしろと言われて・・・」とぼそぼそ言っていて、すごくイギリス人らしいというか。シッピーみたいなカリスマ性はない人で、発表も今ひとつ迫力に欠けましたが、もちろん私も彼の本、買いました。

RoRでも話題になっていたのですが、ファンタジーで例えばPhDをとっても大学の就職先がない、というような状況はいまだに変わらないそうです。専任職があるCorey Olsenのような人も、学生には人気があるけど、同僚からは白い目で見られているというような話をしていましたっけ。

_ ym ― 2012/09/04 23:31

jadeさまが「密林」と以前のコメントで書かれていて、「なんのこっちゃ?」とひょっとしたら私がよくやる変換ミスかな、と思っていたら、今ようやく「アマゾン」のことだとわかりました。勉強になります。

RAのThorin,とてもかっこいいのですが、今日があまりにも暑かったので、撮影の際、あの衣装、さぞ暑かったでしょう、お疲れさま、とコンピュータの画面に向かって話しかけてしまいました。

街中で信号待ち中に独り言をブツブツ言っている怪しい人みたい。やれやれ。

_ jade ― 2012/09/05 00:47

ym さま

「密林」は、露骨にアマゾンと言うのを避けるネット用語なんです。失礼しました。

GM さま

上の記事には、髭が立派なほど立派なドワーフってありますけど、王様のお髭は他の連中より短いですよね。長さだけではなく、形も関係するのかな? 長けりゃいいってものでもないのかしら。

*ところで、3日付の Guardian に、PJが3部作にしたのは、お金の問題ではなく、彼自身の創作力が枯渇して来たせいなのではないか、という衝撃的で議論を呼びそうな記事が載っています。

http://www.guardian.co.uk/film/filmblog/2012/sep/03/peter-jackson-three-hobbit-films?intcmp=ILCMUSTXT9386

LotR でギムリを演じたジョン・リス=デイヴィスが、ドラゴン・コンで語った長いインテヴュー・ヴィデオが4部に分けられてYTに上がっています。その第2部では LotR について語っています。

http://www.theonering.net/torwp/2012/09/04/61542-john-rhys-davies-chats-about-lotr-and-the-hobbit/

*また、『ホビット』でベオルンを演じたマイケル・パースブランドが、さらに撮影のためにNZに戻るという記事がスエーデンの映画サイトに載ったそうです。 TORn に英訳が載っています。

IMDb によると彼は3部作のすべてに出演することになっているそうです。
12月に第1部がプレミア公開されるまでは箝口令が布かれているそうで、詳しいことはわかりません。

http://www.theonering.net/torwp/2012/09/04/61553-mikael-persbrandt-to-return-to-new-zealand/

_ jade ― 2012/09/05 01:14

5日付の The Wall Street Journal は、これでさらに『シルマリルの物語』や『フーリンの子たち』まで映画シリーズにする基礎ができたかもしれないと見ています。

しかし、同時にトールキンの作品をそんなに引き延ばすのがいいことか、という疑問も呈してGuardian の記事を引用しています。

さらに、トールキン自身が作品をほかのメディアに翻案することについて葛藤していたことを述べています。LotR は、「ドラマ化」には向いていないと述べ、BBCラジオのドラマ化も楽しんでいませんでした。もしドラマ化するなら、もっと多くのスペースが必要だと述べていました。

さらに、アニメ化には歓迎の意向を述べていました。しかし、77年のTV用のバスとランキンのアニメはたったの77分で、やはりスペースが足りませんでした。そして今、PJが実写版の長い物を作ろうとしているわけです。

_ jade ― 2012/09/05 01:26

The Wall Street Journal は4日付でした。おまけに、リンク付け忘れています。

http://blogs.wsj.com/speakeasy/2012/09/04/supersizing-the-hobbit-spurs-debate/

_ jade ― 2012/09/05 03:13

_ grendel's mum ― 2012/09/05 09:23

ymさま、

たしかにあの重い衣装に特殊メーク、暑苦しくて大変だったと思います。役者稼業もつらいものですね。
私は一向時差ボケが解消せず、ぼ〜っとしていて、昨日も直通で行けるはずの地下鉄をなぜか途中で降りて乗り換えようとしてから間違いに気付き、それこそ怪しい人みたいに、ぶつぶつ言いながら引き返しました。

_ grendel's mum ― 2012/09/05 09:30

jadeさま、

トーリンの一族はLong Beardなので、原作ではきっと髭は長ければ長いほど立派ということなのでしょうし、The Hobbitでも裂け谷のエルフたちが、ドワーフの長い髭をからかっていますよね。でもみんなが同じように長い髭じゃ、ヴィジュアル的に面白くないのと、戦士として活躍するトーリンに長すぎる髭は邪魔だったんでしょうね。この本でも、髭がlongなほどimpressiveとは書かず、bigなほどimpressiveと書き直してありました。それでも、トーリンの髭、全然bigでもないんですけどね。いろいろ試してみたらしいのですが、やっぱりあまり髭もじゃじゃない方がかっこいいってことになったのではないかしら。その代わり、けっこう髪が豊かに長いので、それで代用ってことかしら?

_ grendel's mum ― 2012/09/05 10:10

三部作にすることで「もううんざり」って言い出す人は絶対いそうだし、ここぞとばかりにPJ叩きに利用しようとする人もいそうだし・・・そんな批判を跳ね返すだけの説得力のある力作であってほしいです。

しかし、シルマリルやフーリンまでっていうのはねえ・・・。

_ kaori ― 2012/09/05 10:49

トールキンの世界は 私にはまだまだ先が長く壮大です
しかし 今は好奇心を刺激されているのは事実
初心者の私には『シルマリルの物語』や『フーリンの子たち』が映画などになれば うれしい限りですが 原作の良さや作者の思いを壊してしまうのは嫌ですね
もし 映画化されても日本公開されなければ意味が無いんですけど・・・。

密林・・・最高❤

_ dante ― 2012/09/05 12:57

最後の画像のトーリン、ほんとかっこい〜!
豊かな髪が代用というのは、なるほど、そんな気がします。

それにしても、批評家はいろんなことを言いますねえ。
PJもいちいち外野を気にしていたら、やっていられませんね。
彼にとっては、たぶん、天国の教授が誇りに思ってくれるかどうか、
ということが最大の気がかりかな。

あ〜、あと100日の100という数字を見逃してしまいました!
とうとう二桁。現在、公開まであと99日と20時間です。

_ grendel's mum ― 2012/09/05 13:41

danteさま、

おお、さすがご自分も物書きの立場のdanteさまは視点が違うわ。そうですよね、たしかに天国の教授が誇りに思ってくれるかどうか、それが一番のはず!外野の声なんていちいち気にしていたらやっていられません!

公開まで100日を切って、2桁になった感慨大きいです。なんだかドキドキが高まります。

_ grendel's mum ― 2012/09/05 13:45

kaoriさま、

PJは今や超大物ですから、彼の作品は必ず日本でも公開されるとは思います。ただ、日本ではトールキンの認知度が欧米ほど高くないので、マイナーな文学作品ということで公開が見送られるという可能性はなくもないですね。

ま、もうRAは出ないでしょうから、もし万が一公開されなくても、ブルーレイで我慢しろと言われれば出来るかな。RAが大画面で観られるというのに公開されなかったら、そりゃもう耐えられないですよね!

_ kaori ― 2012/09/05 23:09

教えて欲しいのですが・・・

LotRの公開時 戸田奈津子さんの誤訳があったそうですが本当なんでしょうか?
どのような部分なんでしょうか?
お時間の許す時にでも教えて下さいまし

_ jade ― 2012/09/06 00:14

kaori さま

字幕の問題に付いてはこちらをご覧下さい。

http://lotr.chips.jp/jimaku/think/jimaku.html

_ jade ― 2012/09/06 01:06

5日付の The Dominion Post によると、マウプイアの茂みに隠されているホビットのセットが、来年の大晦日までまだ壊されずに残ることがウエリントン市議会に認められました。

http://www.stuff.co.nz/dominion-post/culture/7617213/Hidden-Hobbit-movie-set-stay-extended

ここは、『キング・コング』や 'Kingdom Come' にも使われた所だそうです。

元々の契約では、この8月31日までに撤去することになっていましたが、最長2013年の12月31日まで「第二部」撮影のために延ばされたそうです。

となると、ここは「スマウグの荒らし場」に使われることになりそうです。またスマウグが壊滅させた谷の村にも使うことができます。すでに谷のセットに使われていました。

この場所は、あらゆる公道から200mは離れていて、人の住んでいる所は更に離れているので、クロフォード山地域のどこからも見えない所だそうです。ただ、エヴァンズ湾とローズニースからはちらっと見えるかもしれないとのこと。

ここは私有地ですが、散歩道が通っていて通ることができ、この道に近づいたり通ったりするのは所有者の裁量に任されています。

撮影中、600人に上る人々がこの場所にいることになります。

_ jade ― 2012/09/06 01:14

4日付の Huff Post Books に、ファンタジー・アーティストのJian Guo による LotR のステンド・グラスのデザインが紹介されています。

http://www.huffingtonpost.com/2012/09/04/jian-guo-lord-of-the-rings-stained-glass-art_n_1855606.html?utm_hp_ref=books

まだ制作されてはいませんが、実際に作るにはあまりに手が込みすぎているというグラス・アーティストの主張もあるようです。もっと単純にしないといけないという意見や、パネル全体のサイズからどこまで細かくできるか決まるというものまで、色々な意見が出ています。

_ jade ― 2012/09/06 01:54

TORn が、アクション・フィギュアから推定してホビットの映画の筋を推し量ろうという大胆なことをしています。5ページもあるので、まだ読んでいません。1ページ目はガンダルフとトーリンです。

http://www.theonering.net/torwp/2012/09/05/61565-playing-sherlock-a-few-hobbit-plot-deductions-from-the-figurine-character-biographies/

_ jade ― 2012/09/06 02:27

こんな素敵なケーキとカップケーキを作った方がいます。可愛い〜!

http://betweenthepagesblog.typepad.com/between-the-pages-blog/2012/08/awesome-lord-of-the-rings-cake-and-cupcakes.html#f

_ kaori ― 2012/09/06 07:19

jadeさま

ありがとうございますm(__)m

_ grendel's mum ― 2012/09/06 13:25

kaoriさま、

LotRの時の字幕問題の折、私は日本にちょうどいなかったものでよく分からないのですが、jadeさまの教えて下さったリンクで、全容が分かると思います。

jadeさま、

わあ、すごいなあ、このケーキ!この記事も長くなってきたから、ケーキの記事を作っちゃおう。

_ jade ― 2012/09/06 15:35

「字幕改善連絡室」に上がっている、字幕を改善してくれという運動が起きた作品の共通点ーーどれも戸田なっちが字幕担当。日本語はどれも変だし。オペラ座では仮定法は全滅だったし、捏造字幕で話をめちゃくちゃにするし。3回目の時に初めて字幕を見たら、別の映画かと思ってくらくらして、吐き気までしました(恨み骨髄)。なにが日本の字幕の第一人者じゃ。さっさと引退してくれ。(怒)

こちらも参照して下さい。

http://blog.livedoor.jp/heather1/archives/27380811.html

どうか今度の『ホビット』はなっちの魔の手にかかりませんように。

ところで、こちらにトールキンが執筆に使った机があります。C.S. ルイスのもあります。最初に載っている洋服タンスは、ルイスの父方の祖父の物だそうです。これがナルニアに通じているのかな。

http://www.wheaton.edu/wadecenter/Welcome/Museum/Museum-Artifacts

_ grendel's mum ― 2012/09/07 08:29

jadeさま、

愛するジェリーの「オペラ座の怪人」をめちゃくちゃにされて、ほんとに恨み骨髄なんですよね、jadeさまは!

今度の「ホビット」はご安心下さい、字幕はなっちじゃないそうですよ。

_ grendel's mum ― 2012/09/07 08:44

わ〜い、もうHobbit Annualが到着しました!昨日届いていたのに今朝になって気付いた。
思った以上にすてきですよ〜!きゃ〜、RAのトーリン、かっこいいわああああ〜〜。♡♡♡トーリンのベルトのバックルは、ものすごく大きなダイヤモンドみたいな宝石が中央にあって、周りにブルーの宝石があしらわれたデザインなんですね。

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