PJからRoRへのメッセージ<動画>2012/08/21 06:32

イギリス、ラフバラで開催されたthe Return of the Ringに、ピーター・ジャクソンが寄せてくれたヴィデオ・メッセージがyoutubeにアップされました。



このRoRのイベントですが、土曜日にはトールキンの孫にあたるマイケル・トールキンの講演がありました。
彼は、祖父のトールキンのエッセイ、「妖精物語について」に言及しながら、自らのファンタジー作品Rainbowについて語ってくれたのですが、驚くほど祖父のトールキンに似ていて(特に目のあたり)、なんだか目の前にトールキンがいるという感覚におそわれ、感動的でした!

この日は、ヴァーリン・フリーガーの講演もあり、トム・シッピーを上回る熱い講演で、聴衆を上手に巻き込みながらの話、さすがの一言です。
『ホビットの冒険』は、『指輪物語』と違って、一つ一つのエピソードが独立している点など、「探求譚」というより、中世フランス語ロマンス(クレチアン・ド・トロワなど)のadventureのジャンルと比較すべきものだ、トールキンはフランス嫌いということで有名だけれど、実はフランス語のロマンスの影響が『ホビットの冒険』では特に顕著だということを指摘していました。

この晩は「マスカレード」とその後にオークションだったのですが、時差で「マスカレード」の途中で退散。オークションは真夜中におこなわれたそうですが、PJのサイン入りのBDが一体いくらで落札されたのか聞くのを忘れてしまった。

RoRレポート2012/08/21 07:39

大変遅ればせながら〜(__;) the Return of the Kingのご報告の続きです。

まだ撮った写真を取り込めないでいるので、ネットにあがったマイケル・トールキンの写真を載せます。



日曜日は朝から晩まで盛りだくさんでハードな一日でしたが、BBCラジオでLotRの翻案をしたブライアン・シブリーの講演もありました。

彼は、PJの伝記を書いたそうなのですが、公認の伝記作者の彼ですら、NZまで行ってPJとの会見のチャンスを待っていてもちっとも会えないほど、PJは大忙しだったようです。

LotRをBBCラジオにドラマ化した時のエピソードもとても面白く、名前の発音をきちんとしたかったので、クリストファー・トールキンに名前をすべて発音・録音してもらったけれど、あまりにもブライアンがいちいち発音にうるさくて、発音が違うと思うと中断して訂正させたので、しまいには、直接口出しできない場所から見ていろということになってしまったとか。

シブリー氏、50年前に『ホビットの冒険』を読んで、ものすごく好きになったのがトールキンとの出会いだそうですが、その後なんとLotRはプロローグの最初の数ページでめげて、ず〜っと読んでいなかったのだそうです。でもプロローグを飛ばして本文から読み始めたらとたんに夢中になったそうです。よく聞くパターンですね。(^o^)

前々から、なぜBBCドラマのThe Hobbitでは、Thorinを「トーリン」と発音しているのか不思議だったので、シブリー氏に聞いてみたところ、自分はThe Hobbitのラジオドラマ化には全く関わっていないから、その間違いは自分のせいじゃない!とのこと。

The Hobbitの時には、クリストファー・トールキンに手伝ってもらうこともなかったので、たとえばガンダルフも「ダ」のところにアクセントを置いて読んでいたり、いろいろ間違いがあるのだと言っていました。

Thorinのことでは、日本語だと「トーリン」にするか「ソーリン」にするかの選択肢しかなく、「ソ」だとSの音になってしまうから「トーリン」の方がマシだと思うと言うと、同意を表明してくれました。

シブリーさん、ものすごくフレンドリーで、トールキンファンとの交流を心から楽しんでいるようでしたが、太りすぎて膝が体重を支えきれないんでしょうか、杖をついて歩くのがつらそうでした。そういう体型の人、珍しくないんですけどね。


そして夜は宴会。最初にトールキン協会の伝統なのだと言って、みんなで立ち上がり、西(Valinorの方向!)を向いて黙祷したのにはびっくりでした!その後はみんなで"To the Professor!"と言って乾杯。ホビット風の宴会ということでしたが、野菜スープから始まって、後はロースト・ビーフとヨークシャー・プディングとか、ごくふつうのイギリス料理でした。この宴会も延々と続いたのですが、時差ぼけのとれない私は10時まえには退散。真夜中すぎに集合写真を撮ったらしいのですが、残念ながらそこまでいられませんでした。

退散してきて、シャワーを浴びたら、ボイラーが故障したらしく冷水しか出ない。朝になってもまだ冷水。週末なので修理が出来ないのだそうで・・・日本じゃ信じられない話ですけど。まあ夏だし、珍しいほど気温も高め(昼間は23度ぐらい)だったのでよかったですけれど、でも朝晩はぐっと冷えるので、冷水シャワーには閉口しました。

月曜日の今日は、昼までですべての催しが終了。ディミトラ・フィミの発表がよかったです。トールキンはある時期からエドワード朝・ヴィクトリア朝的な「かわいい」フェアリーを否定するようになって、LotRのエルフは小さなフラワー・フェアリーとは似ても似つかないわけですが、『ホビットの冒険』ではまだ以前のエドワード朝・ヴィクトリア朝的な「かわいい」フェアリーの残像があるということを、ヴィクトリア朝の妖精画や挿絵を上手に使いながら解説。彼女の興味は前から私自身の興味ととても重なり合っているのですが、まだ若いのにとってもプレゼンも上手で、本当にいつも感心してしまいます。

私はオックスフォードに移動のため、閉会式は出ませんでしたが、いつでもみんなが夢中でトールキンについて語り合っているというなんとも不思議な、でも充実 した催しでした。

2013年の「ホビット」カレンダー2012/08/22 05:29

こんなカレンダーと過ごせるなら、来年はいい年になりそう!

Dark Jackalさんのサイトから写真をいただきました。


ああ、すてきすぎて、とても抵抗できませぬ。

もう次から次へと素敵なリチャード・アーミティッジのトーリン・オーケンシールド姿。
財政危機は回避不能になりそうです・・・。




お誕生日おめでとう、リチャード!2012/08/22 16:28

なんとなんと、忘れちゃいけません!^_^;

今日、8月22日は愛するリチャード・アーミティッジのお誕生日です!

お誕生日おめでとうございます!!
41才ですね。
ますます素晴らしい発展の年になりますように!





今日のオックスフォードはすばらしく爽やかに晴れ上がって、私はるんるん「今日はリチャードのお誕生日〜」って思いながら歩いていたら、街角にBig Issueを売っているお兄さんが。ふと手元を見るとベネディクト・カンバーバッチの表紙だったので、ymさまへのおみやげにと購入しました。
そうしたらそのお兄さん、「今日はぼくの誕生日なんだ」って言うのです。RAとは似ても似つかないお兄さんでしたが、「お誕生日おめでとう!」っていうことで、ちょっと余分に払ったらすごく喜んでくれました。

リチャード・アーミティッジのお誕生日によせて2012/08/23 04:23

Bccmeeさんが、RAのお誕生日にととっても素敵なヴィデオを作ってくれました!