トールキン展@ボドリアン図書館 ― 2018/06/01 06:03
オックスフォード大学、ボードリアン図書館で明日6月1日オープンのトールキン展(Tolkien: Maker of Middle-earth)にオープニング前日の式典とプレビューに、幸運にも滑り込んできました。
これ、名前の部分伏せましたが、出席者のバッジです。マグネットになっていて、挟んで使うもの。このデザインのブックマークも二種類ショップにあったなぁ。あれもやっぱりほしいかも。
Weston Libraryという新しい建物のエントランスホールでオープニングの式典(といっても、ごくカジュアル)スペースが。
図書館長の挨拶に続き、こんな写真じゃ分からないかもですが、後ろのパネルにあるように、トールキンの孫にあたるマイケル・トールキン氏が挨拶なさいました。小柄で、なんだかお祖父さまにそっくりです。
展覧会の方も見せていただきましたが、原画のすばらしさにうっとり。アーティストとしてのトールキンの側面も存分に楽しめます。
ホビットの原稿でも、GandalfをThorin変更した時のものとか、手稿原稿もいろいろありました。これは、ホビットとLoTRの原稿すべてを持っているアメリカ、マーケット大学所蔵のお宝の一つですね。
3Dで中つ国を見せるという面白い企画もありました。
トールキンの愛用していたパイプとか、昔の写真、彼のデスクとかも展示されていて、さまざまな角度からトールキンを感じられるすばらしい展覧会だと思います。
ショップの方もオープンしていて・・・
偶然ブライアン・シブリー氏が写っていますが、彼、カタログの限定エディションをお買い上げでした。
私は、三種類あったマグのうち、これを買いました。
あと、キーホールダー
やっぱりRAつながりで、これになっちゃったというか。
でも、ついつい行くたびに買っちゃいそうですね・・・。
とりあえず、展覧会の峰は、明日のオープニングから10日ほど、毎日通います。(^o^)
追記1)
オープニングの10時、行ってきました。一回に入れる人数をかなりちゃんと制限しているので、日本の展覧会みたいなぎゅうぎゅうの状態では全くなく、静かに見られる感じです。
30分ごとに入れ替わる想定だと思いますが、30分で出ていかない(私みたな)人が多くて、10:30過ぎになるとちょっと混んできました。
今日しみじみ思ったのは、エディスの写真とか、J.B.スミスからのトールキンへの遺言(自分の果たせなかった夢を託すっていう)など、涙なしには見られない、とても個人的なコレクションを見られた幸せでした。
子供達のために書いた絵から溢れ出る、トールキンの暖かな愛情。感動的でした。
そして結局展覧会の後はまたショップへと足が向き・・・
これとカタログの違いはといいますと、カタログの一部がここに載っているのですが、細部を拡大したものが沢山あって、とにかく驚くほど緻密な筆致のアートワークが多いので、これも買わねば!なのです。
トールキンの樹、いま昔 ― 2018/05/20 21:00
ボードリアンのトールキン展グッズ ― 2018/04/05 03:10
6月1日にオープンするオックスフォード大学ボードリアン図書館でのトールキン展、Maker of Middle-earthにあわせて、ボードリアンのショップがいろいろと魅力的なグッズを販売するようです。
まずはこのCollector's Editionですよ!残念ながら下の写真、拡大機能が使えないみたいなので、下のショップのリンクでご覧ください。
はい、お高いです。295ポンド。でも・・・抵抗はむずかしいですよね。購入はこちらから:
https://www.bodleianshop.co.uk/exhibition/tolkien-maker-of-middle-earth-2118/collectors-edition.html
そのほかにも、あれこれ欲しくなっちゃいそうなグッズが目白押しで、ああ悩ましい。
トールキンの未公開アート作品公開 ― 2018/03/28 19:19
トールキンの未公開のアートワークが三点、公開されました。
このガーディアンの記事を、jadeさまが別記事のコメント欄で紹介して下さっていたので、それを以下にコピペさせていただきます(jadeさま、ありがとうございます!):
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なお、これまたjadeさま提供情報ですが、上のフクロウの絵は未公開じゃないようですね。
文学的な才能だけでなく、視覚的な才能もあることを反映している、とあります。
未公刊の絵は、トールキン協会によって3月25日のトールキン・リーディング・デイに先立って、ボードリアン図書館からガーディアン紙に見せられたそうです。
1960年代の、日本風の竹のような絵もあります。クエンヤではLinquë súrissëと言って、「風に吹かれる草」の意味です。
また、抽象的なエルフ語のレタリングがあるモノクロの1950年代の本のカバー・デザインと思しきものや、1914年のエクセター・コレッジ学部生の頃の抽象画もあります。
ボードリアンのトールキン文書保管係によると、「これらは彼のファンタジー作品に直接結びつくものではないが、そのうちの2つにはエルフ語のテクストがあり、『指輪物語』や『ホビット』が設定されている想像上の世界、中つ国に関する作品と直接繋がる」とのことです。
そのイメージはとても興味をそそるそうです。「本のカバー・デザインのように見えます。新しい作品を作ることを考えていたのか、中つ国の工芸品なのかはわかりません。こういったものは他にはないし、何についてなのか、彼が何を考えていたのかを示すものもありません。それは将来の学者のなすことです」
オックスフォード大学でアングロ・サクソン語(古英語)を教えていたトールキンは、退職2年前の1957年11月26日のマートン・コレッジでの会議の議題の裏に描いています。
トールキンは『ホビット』の挿絵の他に表紙もデザインもしていますが、この3枚の絵はまるで違うそうです。「これらを見ても、彼の水彩画を見たときのように『これはトールキンの絵だ』とは思わないでしょう。これらは、彼が常に自分の作品で実験をしていたことを示しています。全く新しいスタイルを試すことを恐れなかったのです」