Clarissaのダウンロード2011/09/01 21:08

リチャード・アーミティッジの声による作品の中でも、最高傑作の一つに挙げられるのがBBCRadio4で放映されたドラマ、『クラリッサ』です。リチャードは主役のロバート・ラブレスを演じたのですが、この声の演技、本当に素晴らしい。何度聞いても溶けそうになります。聞く度にその甘美なる声に惚れ直します。

この傑作をまだ聞いたことのない方、録音しそびれた方、朗報です、RichardArmitage.Netで、4つのエピソードが丸ごとダウンロード可能になりました。
ページをスクロールしてclipsというところにあります。


直接のダウンロードページはこちら:


ちなみにこの写真はRobert Lovelaceとはま〜ったく違う、清廉潔白なるJohn Thorntonの写真です。でもラジオの宣伝の時にもMr Thorntonの写真が使われていたし・・・まあ、要するにリチャードのperiod drama役といえばこのNorth & Southになっちゃうわけです。

Bccmeeさんのvideo challenge (1):ルーカス・ノース2011/09/06 11:56

Beemeeさんが、9月5日スタートで、毎週リチャード・アーミティッジのファンヴィデオをアップしてくれることになりました。これが第一弾。今回はSpooksのルーカス・ノースです。あ〜ん、ルーカス、素敵でした〜。

Richard Armitage as Lucas North - Sabotage from bcc mee on Vimeo.

Bccmeeさんのvideo challenge (2): ガイ・オヴ・ギズボーン2011/09/13 00:42

Bccmeeさんが毎週届けてくれるこのヴィデオチャレンジ・シリーズ、第二回目は『ロビン・フッド』でリチャード・アーミティッジが演じて話題騒然となった、ガイ・オヴ・ギズボーンがテーマです。ガイとマリアン、ロビンとマリアンよりずっとケミストリーよかったですよね。ガイとマリアンのshipperになった人、数知れずです。
ああ、こうして久しぶりに見ると、悪役をこんなに魅力的にしてしまったRAにあらためて感心します。黒の革づくめのコスチュームも、ぐふふ、やっぱりいいですねえ。(特に後ろ姿)

Bccmeeさんのvideo challenge (3):ソーントン氏2011/09/20 09:39

三回目のbccmeeさんのヴィデオは一ひねりありのスリラー仕立てですよ。N&Sのロマンティックなファンヴィデオはごまんとありますが、さすがbccmeeさん、ありきたりのは作らないんですね。
The Woman in Blackというのはスーザン・ヒル原作のゴースト・ストーリーですが、そのゴシックな雰囲気とN&Sのマッチング、さすがです。でもそのthe woman in blackが誰か、っていうのが最後に分かると笑っちゃいます。たしかに怖いよ〜、彼女。
このThe Woman in Blackは、2012年度公開の映画になっており、主役はこのファンヴィデオを見てのとおり。(^_-)-☆
しかしこの二人がこんなに兄弟みたいに似て見えるとは、正直驚きでした〜。

これがナレーションのトランスクリプトです:
During afternoon tea
There’s a shift in the air
A bone-trembling chill
That tells you she’s there

There are those who believe
The whole town is cursed
But the house in the marsh
Is by far the worst

What she wants is unknown
But she always comes back
The specter of darkness
The woman in black

9月22日生まれのビルボとフロドへ2011/09/20 16:47

            HAPPY BIRTHDAY BILBO AND FRODO!

9月22日はビルボとフロドの誕生日です。

リチャード・アーミティッジが『ホビット』の映画でトーリン・オーケンシールド役を演じることになったという、長年のトールキン・ファンの私にとっては夢のような運命の巡り合わせを機に始めたこのブログですので、ここでもビルボとフロドの誕生日を祝って何かしたいと思いました。

と言ってもいいアイディアが思い浮かばないので、とりあえず『旅の仲間』の冒頭、「待ちに待った誕生祝い」の章で語られている、ビルボとフロドの誕生祝いの会の様子を見てみましょう。

ホビット紀元1401年9月22日、ビルボは111歳、フロドは33歳をむかえました。フロドは成人に達しました。二人あわせて144歳ということで、144人が誕生祝いの会に招待されました。ビルボがトーリン・オーケンシールド率いるドワーフたちと冒険 に旅立った1341年のあの日から、50年が経っていました。4月30日に出発した時50歳だったビルボが、9月22日51歳の誕生日をむかえたのは、樽に乗って到着した湖の町エスガロスでのことでした。

ふと思ったのですが、なぜトールキンは9月22日をビルボとフロドの誕生日に選んだのでしょうね?秋分だから?

こういう時には、トールキンの息子のクリストファーが編纂した、出版前の草稿を見てみるに限ります。今回はThe History of Middle-earthの第6巻、The Return of the Shadowです。ここには、'The Long Expected Party'の草稿4種類が収められています。

で、早速目を通してみると・・・おお、面白いですよお〜!

<初稿>:ビルボの誕生日は9月20日。この日、彼は70歳になっています。つまり冒険から戻って20周年です。
しかも、ビルボはスピーチの最後でこう言うのです:「さようなら!私は晩餐の後で出かけます。それから 結婚もする予定です。」
ビルボは結婚して沢山の子供を持ち、「あたらしい『ホビット』」はビルボの子供の一人についての物語となる、というわけです。
ビルボがまた旅に出たいと思ったのは、ドラゴンの黄金の魔力に駆り立てられたから、と説明されています。まだ「指輪」の恐るべき力というテーマは現れていません。ガンダルフもこのパーティには出てこないですし。

<第2稿>:ここで誕生日が9月22日に変更されています。でも残念ながら、クリストファーは変更理由について何も註をつけてくれていません。が〜ん、早くも行き詰まりましたが、気を取り直してつづけます。
ビルボは71歳の誕生日をむかえたとなっています。スピーチでは結婚に関するはアナウンスはなし。スピーチの最中もズボンのポケットの中の指輪をいじっていたのですが、段から降りると指輪をはめ、ホビット庄から姿を消します。ガンダルフや花火もこのヴァージョンで登場しています。

<第3稿>ビルボは、71歳で結婚し、111歳の誕生日の後間もなく、妻と一緒に姿を消しました。ビルボの妻、すなわちビンゴの母親は、ホビット庄の反対側、ブランディワイン川の向こうの古森の縁という怪しい地域であるバックランドの、ブランディバックス家のプリムラでした。
このヴァージョンで初めて息子ビンゴが登場します。彼の誕生日はビルボと同じ9月22日です。この第3稿での誕生祝いの会(72歳の誕生日)でのビンゴは、自分は72歳、(失踪している)父のビルボは144歳なので、ちょうど自分はその年の半分。父親の年齢を記念して招待客の数が決まったのだと言っています。

<第4稿>ビルボは未婚。99歳の時に甥のビンゴ・ボルジャー(当時27歳)を養子にしました。ビンゴの母親はプリムラ・ブランディバック、父親はロロ・ボルジャーです。母親はオールド・トゥークの有名三姉妹の一人で、このトゥーク家とブランディバック家の組み合わせというのは、不穏な要素、と指摘されています。ビンゴはビルボの養子となったので、名前をビンゴ・ボルジャー-バギンズに変えます。
ビルボは111歳の誕生日の直前、突然姿を消します。ビンゴは39歳でしたが、叔父の変人ぶりを受け継ぎ、自分とビルボの誕生日を祝い続けます。ビルボが父親ではなくて叔父になっていることを除き、ビンゴが72歳になった9月22日の誕生祝いのスピーチは、上に同じです。

<第5稿>:裂け谷の章まで書き進んだ後、また最初に戻って書き直されたヴァージョンです。ビルボが111歳の誕生日に指輪をはめて姿を消し旅立つ、という展開が確定されます。99歳の時にビンゴ・バギンズを養子にします。9月22日という同じ誕生日を持つことが、二人の絆として意識されていることが言及されているのが興味深いです。また、ビルボが指輪の影響力を感じ取っていることが初めて示唆されています。
スピーチでビルボは、自分(111歳)とビンゴの年を足すと160になると言っていて、そうするとビンゴはこの時49歳ということになります。ゲストの数も160人。
ただしここはまた書き直されて、144人のゲスト、ビンゴの年は33歳(成人に達する年)と変更されました。ビンゴが養子になったのは、21歳となっています。
ビルボが姿を消す時には、ガンダルフがピカッと閃光で皆の目を眩ませるところをはじめ、出版されたヴァージョンに近くなっています。

<第6稿>:ここで初めてビンゴがフロドに置き換えられます。
この段階では、ビルボの指輪がすべての指輪を統べるOne Ringだということになっていますが、パーティの場面などは第5稿と変わらないのでしょうか、クリストファーは言及してくれていません。

以上、1937年の12月半ばから書き始められた「あたらしい『ホビット』」の草稿の概要ですが、1954年に出版された『旅の仲間』の第一章までの間の変更を丁寧に辿ろうとしたら、それだけで一冊の本になってしまう、とクリストファーは書いています。

それで、ええと〜、長々と書きましたが、結局なぜ9月22日かという疑問は解消しませんでした。(^_^;)
秋分の日生まれの人に関するフォークロアでも調べた方がよかったのかな。勝手にでっち上げるなら・・・ちょうど昼と夜の時間が等しくなる日、昼/光の世界と夜/闇の世界という二つの世界を旅するキャラクターは、その中間のバランス地点に生まれる必要があったのか・・・な〜んて、説得力ないですかね。

あ、そうだ。占星術に答えがあるかしら?トールキンが占星術に凝っていたという話は聞いたことないけど、むむ、9月22日生まれって占星術 的ではどうなんだろうか。彼が専門としていた中世は、もちろん占星術が大きな位置を占めていたので、もしかするとその可能性も?

というわけで、謎はつづくよどこまでも。またご報告します。