24 Hour Plays Celebrity Gala2010/11/02 08:51

The Old Vic Theatre
11月21日(日)、7.30 pmよりロンドンのオールド・ヴィック劇場で表題の催しがあり、リチャードも発表された参加者に含まれています。
http://www.thisislondon.co.uk/theatre/article-23893247-sienna-joins-the-star-line-up-having-their-day-at-old-vic-plays.do

この催しについての詳細はこちら:
http://www.oldvictheatre.com/whatson.php?id=73

俳優・脚本家・舞台監督が24時間でお芝居を作り上げ上映するというユニークな企画で、今年で7年目だそうです。司会を務めるのはモンティ・パイソンのジョン・クリース。

リチャードの他にあがっている俳優陣の名前は、『ドクター・フー』のデイヴィッド・テナント(彼の『ハムレット』の舞台はとても高く評価されました)、ティム・ピゴット・スミス (North & Southでマーガレットのお父さんのヘイル氏の役をやっていた)、シエナ・ミラーなど。リチャードのVicar of Dibleyの時の脚本家リチャード・カーティスも参加するようです。

とても面白そうな舞台!ああ、行きたいです(無理だけど)。チケットは£125と£250とお高いです。もっとも収益は若者の演劇教育や地元の観客の優待制度などに使われているそうですが。

もっと面白そうなのが、『チャーリーのチョコレート工場』じゃありませんが、ゴールデン・チケットというもの。なんと制作から25時間目に開かれる打ち上げパーティまで、ず〜っと舞台が作り上げられていく過程を共に体験でき、その興奮を俳優や脚本家たちと分かち合えるという、あああ〜〜、羨ましいかぎりのチャンスです。まさにThe Golden Ticketの名にふさわしい。でもね、これを手に入れるには£1000からの入札ですって!詳細はこちら:
http://www.oldvictheatre.com/pdf/golden%20ticket%202010.pdf

いいなあ〜!夢の夢ですが、こんな24時間を体験できるのなら、それだけのためにロンドン行きたい。ため息・・・。

Fictional Frontiersのインタビュー2010/11/04 21:36

『ホビット』の映画の命運はRAの演技にかかっている!と語ったのは、TheOneRing.netのラリー・カーティス氏です。ソウヘイブ・アワン氏(@ Frictional Frontiers)とのインタビューにて。

しかしカーティスさん、アーミティッジをアーミタージなんて間違えないでよ〜。もっとも「これで発音あってるのかなあっ」て言っていましたが。なんでも「彼の名前はもう何年もTOR.netで見てきたけど(「RAをバルドに!」っていう嘆願をRAファンが根強くやっていたのです)、口に出して発音するのは初めてだから」なんだそうで。でもだめよ、間違えちゃ!

それはまあともかく、PJのキャスティング方針について、ビルボ役のM. フリーマンの登用がそうだが(そしてもちろん、文脈上リチャードの登用もそうだということ)、何より素晴らしい俳優であること、適材適所であることに主眼が置かれているということで、集客力が確実な映画スターに頼ろうとしないということを言っていました。

アワン氏がLOTRには特に女性受けするアラゴルン役のヴィゴがいたけれども、それと同じようなカリスマ性('mystique'という言葉を使っていましたが、「神秘性」というよりここでは観客をぐっと引きつける魅力という意味で使っていると思います)、映画への興味を『ホビット』で作り出せるだろうか、と問いかけたのに対して、カーティス氏が言うには、LOTRの観客はおそらく6:4ぐらいの割合で女性の方が多かったのではないか、そうするといわゆる'heartthrob'が必要になるわけだが、『ホビット』ではRA演じるトーリンという、物語の展開上も極めて重要なキャラクターがその役割を果たすことになる、この映画は彼のパフォーマンスにかかっていると思うと言うのです。うわ〜!すごいぞ、リチャード!ものすごい期待度!

それで、カーティス氏によると、ドワーフのメークにも関わらず、RAのハンサムさは輝き出るだろうとのこと!つまり、PJもインタビューで同じことを言っていましたが、ある意味アラゴルンやレゴラスと同様の役割をトーリンが担うことを期待されているわけで、だから本人の顔が判別できなくなるような特殊メークはされないってことですね。あ〜、よかった〜。もっとも、ガイ・オヴ・ギズボーン役の時、スキンヘッドにしたいって言い張ったというリチャードのこと、(幸いシェリフ役のキース・アレンがスキンヘッドになったので、RAは坊主になりませんでしたが)、思いっきり醜くしてくれ、なんて言いそうですけどね。

C19のTHEIさんのご好意でリチャードのキャスティングについての部分のクリップをここでダウンロードできます:
http://www.mediafire.com/?s1d3ks2cjo9xepj

元のインタビューを全部聞きたいという方はこちら(RAについては38分あたりから):
http://www.fictionalfrontiers.podcastpeople.com/posts/40673

Spooks 9 finale(ネタバレ!)2010/11/09 13:26

Spooks series9 promo pic
昨晩、Spooks シリーズ9が終わりました。フィナーレの第8エピソードでは泣きましたよおお〜〜〜。RAの演技は素晴らしいの一言でした・・・しかしあまりに哀しい・・・

リチャードは、シリーズ7からMI-5としてこの人気スパイドラマシリーズに参加したわけですが、彼にとっても3年目の最終エピソードが彼が演じたルーカス・ノースの最期となったわけです(涙、涙)。

シリーズ7で登場したルーカスは、ロシアの牢獄で8年間を過ごして戻って来ました。その上半身には8年間の投獄の「歴史」ともいうべき入れ墨がびっしりと刻まれ、絶え間ない拷問の悪夢をまだ背負い、イギリスに帰って来てみればロシアでの8年間思い続けてきた妻はすでに別の人生を歩んでおり・・・と、心に傷を負った陰のあるルーカスをRAはなんとも魅力的に演じたのでした。

シリーズ8では、CIAエージェントのサラ・コーフィールドなる恋人役が登場。このサラ、ものすごい悪党でして、しかも演じた女優の下手くそなアメリカン・アクセントがすごぶる不評で(当然、主にアメリカ人ファンにですけどね)ファンサイトでは大ブーイングがわき起こりました。しかしかつてルーカスに拷問を加えたロシア人との再会など、リチャードはまた胸を締め付けるようないい演技を披露してくれましたが。何よりも、ルーカスはシリーズ7でちらついていたダブル・エイジェントの影を払拭し、正義漢としての姿を印象づけてくれました。

と、ところがですよ、今回のシリーズ9、同僚のロズ亡き後セクション・チーフとなったルーカス・ノースの前に、彼のアフリカでの過去を知るヴォーンなる男が登場し、彼に「ジョン」と呼びかけたのです。うっそ〜〜!それでこのシリーズで判明したことには、彼の本当にアイデンティティはジョン・ベイトマンで、ジョンはダッカでの英国大使館爆弾テロに関わり、ルーカス・ノースを殺して彼に成り代わっていたっていうんです。そんなあ〜。それからの15年間、MI-5になるはずだったルーカスとしてロシアでの8年間の拷問にも耐え、ルーカスのペルソナを生きてきたってわけです。それがヴォーンの登場と、ヴォーンが(これまたマイケルというペルソナで)付き合っている、ジョンの若かりし昔の恋人マヤの登場により、ルーカスとしてのアイデンティティががらがらと崩壊していくんです。ヴォーンは中国人が欲しがっている「オルバニー」(この正体は昨晩やっと分かりましたが、ボスのハリー・ピアスがありかを知っている)を入手しろと、15年ぶりに再燃したルーカスのマヤへの愛を利用して、ルーカス/ジョンを脅迫しMI-5への裏切りを迫るわけです。

ヴォーンとマヤが登場すると、シリーズ7&8のルーカスは霧散してしまい、ファンサイトではこれではルーカスのcharacter assasinationだと騒然としていたわけです。私も同感です。ルーカス/ジョンは、同僚でかつハリーが今シリーズの冒頭で結婚を申し込んだ相手であるルースを誘拐し、ハリーから「オルバニー」を入手しマヤと海外へ逃げようとするのですが、MI-5の同僚による追撃劇の中、マヤが銃弾に倒れ死んでしまう・・・この場面のリチャードの演技にはもう胸をかきむしられました。ジョンはマヤの死でハリーを許せず、「オルバニー」を中国人に渡し、地下鉄駅を爆破すると脅してハリーを高層ビルの屋上に呼び出します。そしてそこでハリーに向かって銃をつきつけるのですが・・・ああ、この最期の場面、もう思い出しても胸が痛みます。ハリーから「オルバニー」という遺伝子を攻撃する兵器は未完成品だったと知らされ、マヤは無駄死にだったのだと悟り・・・ハリーを撃とうとする時、'Who are you? Are you John the murderer? Or are you Lucas, the man who gave up so many years to help so many people, saved so many lives? Who are you?'と問いかけられ、'I'm nothing'って答えるんです。そして銃を掲げていた手を下ろします。その震えを帯びたリチャードの声、ああ、思い出しただけでまた涙が出てきます。本当に彼は「虚」なんです。そんな哀しいのってありますか。ハリーが振り向くとルーカスの姿はなく、屋上から下を見つめるハリーのショットが。実際に身投げするシーンも路上の死体もうつりませんでしたが・・・。
このシリーズがルーカスの最後だろうとは予想していたのですが、最後には悔悛して英雄的に死んで行くのだろうと思っていました。まさか'I am nothing'という絶望の中消えて行くなんて・・・。

『ロビン・フッド』でガイがマリアンを殺したのもショッキングでしたが、今回のエンディングはちょっとやそっとじゃ立ち直れないほど揺さぶられました。あの'I am nothing'っていうリチャードの声、頭の中で鳴り続けています。それもいつものRAの深みのあるバリトンの声じゃないんです。怯えた子供のような、空っぽになったような、震えを帯びた声なんですよお〜。

もうとっくにこのシリーズ9のDVDは予約してあるんですけど、つらすぎて当分見られないかも〜。ああ、つくづく『ホビット』出演っていう明るいニュースがあってよかった。そうじゃなかったらもう救われないわあ〜。

Guy of Gisborne, Man of Pleather?!2010/11/12 22:12

RH Series 2, ep.7
日本でもLaLa TVで『ロビン・フッド』が放映され、リチャード・アーミティッジ演じるガイ・オヴ・ギズボーン(以下GoGと略します)に恋してしまった、という日本人女性、けっこういるのではないかと思います。

ところで、LaLa TVさん、 Armitageはアーミティッジ/アーミティジと表記してほしかったんですよお。放映が始まる時にやった特別番組で、日本語のナレーションで「アーミテージ」と「テージ」の所に強勢を置いて発音していたのには参りました。これが定着してしまわないといいのですが。もしRAが『ホビット』のプロモーションで来日して、インタビューを受ける時に、インタビュアーが「アーミテージさん」なんて呼びかけたらどうしようと思うと、気が気じゃありません。人の名前を間違えるってとっても失礼。

ま、それはともかく、2006年から始まったこのBBCのTVシリーズは、ポスト中東戦争の時代背景を反映して、戦いに懐疑的なヒーローという新しいロビン・フッド像を登場させました。ターゲット・オーディエンスに小学生の子供も含まれていたせいか、矢がささっても剣で刺しても血が一滴も流れないという、暴力要素を排除した演出や、故意のアナクロニズムで笑いをとろうとしているところなど、話題を呼びました。

ロビンとその仲間たちは若年層に親しみやすい描き方をし、一方悪代官の右腕、RA演じるセクシーなGoGは子供と一緒に番組を見るであろうママたちに受けるだろう、と制作者は予想したようです。ま、ある程度それは当たったと言えますね。

タイトルで書いた'Guy of Gisborne, Man of Pleather'っていうのは、先日、かつてRAとVicar of Dibleyで共演したドーン・フレンチというコメディアンが、とある番組でリチャードのことを聞かれ、こう発言して笑いをとっていたのです。その番組のヴィデオクリップ、ここで見られます(リチャードはすごくキスが上手かったなどという発言も):

http://www.richardarmitagenet.com/files/downloads/DawnFrench-LooseWomen_04Nov10.mp4

DFが言ったこの'Pleather'って、'Pleasure'+'Leather'だという説と、いや、人工革(plastic leather)という意味でのPleatherだろうという説とが、C19というファンサイトでは拮抗していますが、多分前者じゃないかな。

というのも、GoGは、全身黒のレザーというそのコスチュームが人気だったのですが、あの皮の衣装は本物の革で人工の革じゃなかった、というのが確認されているのです。しかし英米のファンは、なんであんなにレザーに「失神しそう〜〜〜」って熱い反応をするのか。もちろんあの黒革の衣装、ワルそうで危険な雰囲気が増幅されて、たまらなくセクシーって反応も分からなくはありませんが、しかし、極端だったんですよ、その熱い反応。農耕民族と狩猟民族の差か、なんて考えてしまいました。たしかに写真の革の手袋のシーンには、私でもうわああ〜〜とヨダレが出ましたが。

Robin Hood 3のGoG2010/11/15 19:54

『ロビン・フッド』3シリーズ目のGoGは髪型・衣装ともにちょっとイメチェンしました。私はこの長髪のガイ好きです。衣装も以前のバイカーみたいな革ジャンから、日本の武士の鎧を思わせる凝ったデザインになりました。リチャードはインタビューで「聖地からの帰り道、みんなヴェネツィアに寄って同じデザイナーに作ってもらったんだ」なんてジョーク言ってましたっけ。